自家焙煎との出会い

 

はじめての自家焙煎

 

以前は、インスタントコーヒーや缶コーヒーで十分満足していました。しかし、はじめて自家焙煎店のコーヒーを飲んだ時、今まで飲んでいたコーヒーはいったい何だったのだと愕然としました。
 
 
本当のコーヒーというものはミルクや砂糖を入れなくても、ほんのりと甘みを感じ、やさしいフルーティーな酸味が心地よく、後口がなめらかに感じるものだとその時初めて思いました。
 
 
それまで飲んでいたのはコーヒーではなく、あれは砂糖とミルクという調味料の入った「黒い液体」でしかなかったのだと思いました。
 
 
それ以来、いろいろなお店でコーヒー豆を入手しては飲んでみました。が、納得できるコーヒーになかなか出会えませんでした。
 
 
もっとおいしいコーヒーはないかと探し求めていくうちに、とうとう自分で焙煎して美味しいコーヒーをつくろうと思い立ちました。
 
 
                                            

 

『手網焙煎』から『煎っ太郎』へ

 

はじめはぎんなんを煎る手網焙煎から始めました。煎りムラが出来ないように、20分から30分ひたすら振り続ける。鍋振りの練習のようにただ振り続ける。焙煎終了後には、うちわを仰いで冷却する。
 
 
試飲してみると、近くのスーパーでパック詰めされたレギュラーコーヒーと比較すると断然美味しい。
 
しかし、納得できる味には程遠い味ある。どうしても「スカスカの抜けた味」、「炭酸の抜けたコーラ」のような感じがでてしまう。
 
 
家庭用コンロでは火力が弱いのだろうか?
 
 
そう思いついに、電動の小型焙煎機「煎っ太郎」を購入する。
 

『煎っ太郎』で焙煎の日々

 

「煎っ太郎」を購入後、日々焙煎に明け暮れました。以前のような「スカスカの抜けた味」はなくなり、熱効率がよくなり、1回の焙煎時間が13分から15,16分まで短縮。
 
 
しかし、また新たな別の問題にぶち当たりました。
 
 
それは、『煙の問題』です。 煎っ太郎は生豆で最大500gまで焙煎できますが、余裕をもって300gで焙煎してもかなりの煙が出てしまいます。
 
 
台所の換気扇だけでは間に合わず、部屋じゅうが煙で充満。火災報知機が誤作動しないかとか、近所からの苦情や消防署に通報されないか心配でいつもヒヤヒヤでした。
 
 
そういう思いをしながらも「煎っ太郎」で何度も焙煎を試み、それなりにおいしくできるようになりました。しかしどうも違う、燻り臭がどうしても豆についてしまう。

 

燻り臭?何故か?

 

その疑問を解決させるために、大阪の焙煎機メーカー富士珈機の焙煎セミナーに何度も通い、業務用の小型焙煎機を使わせていただき、焙煎練習。そして、ようやくその疑問が解けました。
 
『排気』だ。
 
 
「煎っ太郎」には排気機能が付いていないのだ。
 
 
『焙煎は火力と排気と時間のバランスが大切だ』とわかり、さらなる味を追求するには「煎っ太郎」では性能的に限界を感じました。
 

半熱風3キロ焙煎機の購入と開業

 

「煎っ太郎」での焙煎に限界を感じ、ついに、フジローヤル製半熱風3キロ焙煎機を購入して自家焙煎珈琲店を開業することを決意する。
 
焙煎機を購入後は、試行錯誤しながら『火力・ダンパーの位置・焙煎時間』のデータをとり、味の確認の繰り返しの日々・・・。
 
 
いったい数十キロという豆を無駄にしてしまったことか。
 
手網焙煎からはじめて約6年やっとに自分で納得できる焙煎が完成しました。12年間勤めていた郵便局を退職し、ついに平成23年10月に珈琲豆専門店 takenaka coffeeをオープンさせました。
 
 
私と同じように「もっとおいしいコーヒーが飲みたい」と思っている方といっしょにコーヒーを通して感動と笑顔を共有していきたいと思っています。
 
それが私の想いです。
 
 

現在

見た目は若く見られますが、44歳のオジサンで、バツイチ、2児のパパです。 月に一度、臨時休業をすることがありますが、その日は、豊橋にいる5歳の長男と3歳の次男に会いに行っています。 ご不便おかけしますがよろしくお願いします。